ヒゲダンファンには新年から嬉しいニュース
映画『コンフィデンスマンJP 英雄編』の主題歌『Anarchy(アナーキー)』が1月7日にデジタルリリースです
映画は1月14日から公開予定
追記;MVも公開されました 感想は一番下に
私の好みどストライクな曲がやってきました
映画公開後一発目のライブ、Aichi Sky Expoで初披露はあるのでしょうか?!
追記:と思っていたらなんと1月4日の福岡公演で初披露があったみたいです ということは愛知でも確実にやってくれますね✨
アナーキー(無政府状態、無秩序)という言葉を聞いて真っ先に思い浮かんだのはUKパンクロックのSex Pistols
QueenのBrian Mayが何かのインタビューで、彼らの登場は衝撃的であり音楽的地位を奪われる危機のようなものを感じたというようなことを言ってたのを思い出します
彼らの音楽を細かく聞いたことはないけれど、海を渡って流れてくる情報からその無秩序さに私などは呆れ驚いたものでした
反体制・反政府の社会的政治的主張を音楽にのせて届けるバンドという認識です
現状の世の中に満足できない人々の不満や鬱憤を包含してそのボルテージは上昇していく
音楽の域で収まっている間は平和ですね
Anarchy in the UK / Sex Pistols
検索してヒットした解説を引用させてもらいました
時代は流れて場所をアメリカに移した時に思い浮かんだのはこのバンドのこの歌
American Idiot / Green Day
この曲はメディアに踊らされる人々を皮肉っているらしいです
アナーキーという単語とヒゲダンとはかなり離れているイメージです
しかしこのところ言いたいことを溜め込んで主張したがっている節のあるさとっちゃん
どんなものが出来上がるのか楽しみにしてましたが
これは非常にかっこいい...!
全く期待を裏切らないバンドです
イントロがベースで始まる曲は『愛なんだが…』以来なんだそう
ライブで聴くのもとても楽しみです
映画を見ての鑑賞だとまた印象が違うのかもしれません
しかし今までのタイアップ曲の中でも一番内容と合致してるとか
今回のこの曲は歌詞もまた小気味好く示唆も含んでる
まさに私の心の内を代弁してくれるかのよう
共感の嵐が胸中で吹き荒れてます
思い返せば2020年の世界の無秩序さ
皆が壊れたスピーカーのように
自分たちの主張をがなり立てていたSNS界隈
自分のことは棚に上げ人を攻め立てる
攻撃的な言葉のリツイート合戦
あの時は皆、異常だったと思う
右も左も言ってることは何の価値もないものだらけ
世界中のあちこちで思想の対立
建設的な声を上げる余地もなかった
2度と帰りたくない時空
映画、どんな内容なんでしょう
前売り券も購入して準備万端です
Anarchy
作詞作曲 藤原 聡
耳障りな演説が頭の中で響いてる
がなるスピーカー 垂れ流した
自己嫌悪と葛藤のリピート
「あの頃に戻りたいな」
それ以外に何かないのか?
不平不満は時限爆弾
秒読みを止める名言など持っちゃいない
抜け出せ 悪循環の根強い重力を
鍵付きの部屋の中で下品なポース
どうかしてる どうかしてる
浮き足立った心が煙を上げる
リーダーも英雄も信じるまいと
怒れる暴徒の眼光
感情の大乱闘
治安の悪さと猿の徹夜は続く
どうかしてる 度を越してる
解りますか?
何の価値もない夜更け
非の打ち所ひとつない
人生なんて歩んじゃない
不謹慎な言葉を日夜
きつめのネクタイで抑えたヴィラン
躾のない自由はない
秩序の加護に飼われて
誇りを持った清き偽善者
傷つけたくないけど 何かを噛んでいたい
抜け出せ この集団の根強い重力を
捨てられない粗大なイライラが爆ぜる
何にもない 誰も居ない
じゃなきゃ怒れない
笑わないで 指を差さないで
隠し通していたい
どうかしてる どうかしてる
浮き足立った心が煙を上げる
リーダーも英雄も信じるまいと
怒れる暴徒の眼光
感情の大乱闘 治安の悪さと猿の徹夜は続く
どうかしてる度を越してる
解りますか?
何の価値もない夜更け
現在のところ私にとってこの曲は、あのパンデミック下で混乱していた2020年で味わった狂乱を思い起こさせます
鍵付きの部屋の中なら襲われる心配はない
そこから発信される下品な言葉の数々を中指立てながら煽っている姿を想像したり
このカオスな世界を統治する英雄になりきれない指導者を鋭い眼光で部屋の中から観察していたりする姿は猿っぽくないですか?
映画を観たらまた新しい感想が出てくるのかな
デジタル配信も始まりミュージックビデオも公開されました
MVを見たらまた新しい感想が沸き起こってきたので記しておきます
これはペンディング・マシーンとつながる楽曲なのでしょうね
「ヒゲダン」というバンドに対する意見や批判を受けて
苦悩するエンターティナーの物語でしょうか
特に2番の歌詞からそれを感じます
きつめのネクタイを締めて悪態を抑え込んでるのはさとっちゃんのことでは?
清き偽善者とはヒゲダンに理想を要求するファン達ではないだろうか?
傷つけたくはないけど何かを言い返したくなってる?
「何にもない 誰も居ない
じゃなきゃ怒れない
笑わないで 指を差さないで」
このあたりは大ちゃん作の『Bedroom Talk』にある
「誰もが次の笑い者探して踏み外すまでの順番並んで」という歌詞を思起しました
雑誌のインタビューでさとっちゃんが
「ファンがファンを傷つけている」様子をSNS上で眺めながら辛い気持ちになったというようなことを述べていたことがありましたが、パンデミック異常事態での自粛期間に色々と考える時間があったようです
その時の考えやアイデアがアルバム『Editorial』あるいはこの『Anarchy』に色濃く反映されていると感じました