
5月17日土曜日
羽田から大阪へ移動。JR推し旅企画を知って新幹線にしとけば良かったと激しく後悔したが、帰りの便をJRに変更すればいいことに気づく。キャンセルできる方法で予約していてよかった。ホッ。
ヤンマースタジアム長居Day1の席はP2ブロック。Pってどこ?といろいろ調べていたのだが、どうやら記者席近くのデスク付エリアと判明。行ってみると確かに広さもそこそこあって足元に荷物も置きやすい長机の4人掛けだった。見晴らしも良いしスタジアム全体を見渡せる良席。ずっと座って見ていても視界を確保できる前列との段差がある。盛り上がると結局立ち上がり、腕を振り上げコーラスせずにはいられないのだが。

ライブが始まり最初から最後まで圧倒された。この日のためにリハーサルを何日も繰り返していたと聞いてたけど、細部までこだわりの感じられる最高なライブショーだった。特にFIRE GROUND前に繰り広げられたドラム・ベース・ギターのインストには痺れた。それぞれの楽器の音色を絡めながらアイコンタクトを取り呼吸を合わせる。この一瞬に立ち会ったスタジアム5万人の観客のみが味わえる喩えようのない高揚感。ボーカルも相変わらず難曲の数々を音も外さず高らかに歌い上げる。トークも上手いし盛り上げも上手い。SOULSOUPの最後の最後で出すあのロングトーン終盤の高音シャウトには度肝を抜かれる。あれを毎回ノートヒットさせるには相当な準備と集中力が必要なはず。
50%はスタジアムライブを意識して作られた曲。
MVではサムネ、冒頭のギターが躍動してるとこやイントロのリフ、またサングラスのどアップ画面などQueenの音楽や映画『ボヘミアンラプソディ』をオマージュしているのがわかる。
いろんなバンドやアーティストのコンサートに出かけて研究してきた成果が発揮されたそんなライブだった。
終演後もしばらくは余韻から抜け出せない。ヒゲダンのライブはいつもこんな感じ。
5月18日日曜日
関西住みの友人とホテルでアフタヌーンティー会食。アダムを追っかけてオーストラリア、イギリスへと一緒に出掛けた仲である。楽しい想い出をたくさん一緒に作ってきた。近況を報告し合いながら紅茶を味わう。お喋りはストレス解消にも効果的だ。これから先の人生、こうして楽しい会話のできる友人を大切にしたいもの。これからもよろしくお願いします。

大阪Day2はアリーナ席C12ブロック。この日のために購入した双眼鏡で時々ステージを観察しながら観賞。途中で元ドラマーのボーカルがドラムスティックを持ち出した時も、双眼鏡のおかげで気づいた。これは特大サービスのビッグサプライズ。曲が歌声によって違った味わいを出すのと同様に、楽器も演奏者によってそれぞれの特色があるものだなと再認識。
アリーナ席で一緒にコーラスすると、より一体感を味わえるので楽しい。
銀テープが発射されたが風の影響で左方向や後ろに流れてしまい取れず。規制退場の間に歩き回って探すが見つからず。しばらく歩いて探していたら、銀テープの塊を持って記念撮影している若い女性2人組を発見。ひとつ分けてもらえないだろうかとお願いしたらひとつと言わずたくさんどうぞと快く譲ってくれた。勇気を出して声を掛けるのは大事だなと思った。
5月31日土曜日
会員先行で当選していたスタンドペア席をチケプラトレードに出し、アリーナ1席を買い直した。もう少し前席だったら言うことなかったが、抽選に当選しただけでも有難いと思わねばバチが当たる。
早めに会場に着き、フードコートで食事やデザートを購入。雨模様で気温も低く、店員さんに売り上げは天候に左右されそうですかと尋ねると、そうなんですよという返事。ツアートラックの写真を撮ったりグッズを購入したり、あちこち動いたけどそこまで混雑していなかったのは時間が早い方だったのと天候不順のおかげ。
まだまだ開場まで時間があるので、新横浜駅に向かって歩いて戻り、喫茶店で小休憩することに。しばらくすると、隣席にいた男性から声を掛けられた。ツアーTシャツを着ているから一目であなたもヒゲダンファンですねというのがわかると話が早い。お互いのヒゲダンにまつわるエトセトラを語り合う。いろんな人がいて、それぞれ生活していてヒゲダンの音楽に出会い、ファンになる入り口は様々だけど、好きだという熱量とか想いは同じだなと思う。共通の話題で盛り上がる時間があるというのは本当に幸せなことだ。
午後4時に開場となり席に行ってみると椅子が雨でかなり濡れていた。開演時間の6時直前にステージ上に架かる虹が出現しているのを確認。写真を撮ってみるがはっきりと虹が写るようには撮れなかった。はい想定済み。あとで上手く撮れてる人の写真を拝ませてもらえばいいやと気持ちを切り替える。
Welcome To the Black Paradeが流れて、スクリーンにヒゲダンの4人がリアルタイムでステージ上に向かう姿が映し出される。この演出は2020年のQAL公演でも見たやつだっけ。演出効果抜群なのは体験済みだが、想像通り期待は高まりスタジアム全体が歓喜の声に包まれる。
これだけステージから遠いとさすがに肉眼では直接見えないし、双眼鏡を覗いても前に立つ人々の頭で視界は遮られる。でも特大なスクリーンに映し出される映像が美しく、これもまた10月になったら映画館で再度見られるというのが有難い。
6月1日日曜日
スタジアムファイナル公演。友人とスタンド席ウエスト側から観戦。彼女と初めて会ったのはアダムの広島公演会場。記憶が確かではないが2014年だっけ。QALがサマソニ出演後だからその頃になると思う。もう10年も経つなんて感慨深い。私よりもかなり若い友人だけど、いろいろ付き合ってくれる。話をしていると面白いし教えてくれることも多い。大変感謝している。

この日は撮影のカメラが入りますというアナウンス。なんと10月17日から47都道府県で映画館上映というサプライズ。いつもながらなんてファン想いなんだ!と心の中で叫ぶ。
このライブがまた映画館で見れるんだと思うと嬉し泣きする。




(写真はXの公式ポストより)
帰りの電車の中で友人とライブについてあれこれと感想を喋っていたら、隣に座っていた青年に声を掛けられた。「ヒゲダンのライブですか。」はいそうです、と顔をみると外国人の容貌だった。そこからカタコトの日本語と英語で会話したのだが、彼は今日なのか昨日なのか直前にヒゲダンのライブを日産スタジアムで開催されることを知って、チケットを取ろうとしたけど取れなかったらしい。もう少し早ければ機材開放席とか出てたのにね、残念でしたねと言葉をかけた。
彼はアメリカ人で、最近日本に来てたぶん旅行中のようだった。向かい側の席に双子の兄妹がいるらしかったが視界が遮られて確認できなかった。家族の誰かが日本にルーツがあるようなことを言っていた。日本語の語尾が「〜だけん」だったのでひょっとして出雲弁なのかと思ったのだが、なにしろお互いにカタコトの外国語を喋っていたので深くは知ることができなかった。なぜヒゲダンを観たかったのかもっと理由を聞けばよかったが、ONE OK ROCKやHYDEのライブ写真を見せてくれたので、そちらの関係から興味を持ったのかもしれない。ワンオクはアメリカでも有名で人気があるらしい。HYDEの音楽はラルクでやる音楽とは違っていて、ドクロとか黒い衣装とか怖いかもねという話をしてくれた。ヒゲダンを見れなかったのを残念がってたので、サマソニとかラブシャとかの情報を教えたらインスタで公式をフォローしていた。横浜から東京までの電車の中で、こんなふうに音楽の話をアメリカ人と楽しくお喋りすることができるなんてラッキーだった。音楽に国境がないとはまさにこの通りだと思った。
人生に楽しみを見つけて生活すること。
それをモットーにして生きていけたら幸せだ。
生活に彩りを与えてくれるもの、そのひとつは音楽であり、私にとってヒゲダン抜きの生活はもう考えられない。ヒゲダンがその音楽を放ち続けてくれるのなら、出来る限りの応援をしていきたいと心の中で密かに思っている。まずは公式の投稿にイイネを押したり、隙あらばヒゲダン愛を綴ってあちこちに拡散することかな。